【あかとんぼ〜胎動〜】

□エピローグ
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 その後アゾリティ軍の艦隊が、ウィリング軍を援助する目的でウィリング海域に向かうことが決定した。状況から勝てないと判断したグレイス軍は撤退した。
 グレイスはこの事実上の敗戦により、国民の暴動が起きた。結果的に国内は分裂し、グレイスという国は四つの国となった。
 サナダ隊長は消息不明のまま見つからなかった。サナダに残された手紙により、ジョウは日本海側の基地に配属。シュウは沖縄の基地に配属。そしてCDFの次期隊長として私が選ばれた。私はサナダさんは生きていると思う。それはあの人が簡単に死ぬとは思えないからだ。
 このグレイスとの戦いによって、アカツキの立場は変わってしまった。これまでは曖昧だったアカツキという国のあり方を、国民は決めなくてはならない。その不安定な間はCDFという組織が必要とされるはずだ。もしかするとサナダさんはこれを見越した上でこの組織を作ったのかもしれない。
 私には世界のために何が出来るのだろうか。

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