【cool,boy】No.1
□『…イベントで…』
7ページ/13ページ
「光さん では こちらで待機してて下さい。名前を呼ばれたら会場に出て下さい…」
「はい…!」
スタッフに会場の袖に案内される。…先に岡崎真利亜がいるのに気がついた。
「……」
(…挨拶…しなきゃ…)
「…岡崎さん…おはようございます…」
「え…おはようございますー…あっ、光君♪」
振り返った真利亜は、光と気づき喜びの表情となる。
「今日はよろしくね。」
「…うん」
(…相変わらず…可愛いいなぁ…)
真利亜はいつものとおりかわいらしいワンピースを着ていた。
性格はともかく上辺だけなら見事…と言える。
「……ねぇ…光君。」
「何…?」
「未…相模原…さんから何か言ってきた?」
「相模原さん?…いや…別に…何も言って来ないけど…でも何故?」
「ううん…何でもないの…気にしないでね。」
「?」
ちよっと 真利亜の言動を不思議がる玲だったが、やがて音楽が流れはじめて イベントが始まろうとしていた。
〜♪
「あ…始まるね。」
「…だね。」
(わ…初めてのイベント…ドキドキする…)
期待と不安が入り交じって、心地よい緊張が走り出す。