【cool,boy】No.1
□『…イベントで…』
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「…………」
玲が目を開けると、どこかの部屋だった。
「光 大丈夫ですか?…気分は?」
「……大丈夫…ごめん速水さん…」
(……あれは…もしかしたら…光君の記憶………?…)
「…ここは?」
「ダイロスの控え室です…光…体調不良でキャンセルしましょう。」
「え…」
「病院に行きましょう。」
「……」
何故か妙に焦っている速水を不思議そうに見つめる玲。
「…速水さん…もう…大丈夫だよ。…理由も何となくわかったから…」
「は?」
「(ニッコリ)さあ…支度しなきゃ…挨拶もしなくちゃいけないし…」
鏡を見て…
「うわあ〜ヤバい!速水さんメイクさん呼んで!!目が腫れぼったいよ!!」
「………はい。」
「………」
(…光君…お母さんに嫌われたと思って哀しかったんだ……もしかしたら…このあたりの場所だったのかも…)
玲は衣装に着替えながら思った。
(…光君…お母さんも光君が大好きだよ…)