□小説

□忘れない…あの夜
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「もう面倒見きれん!…」

みんなに迷惑をかけてばっかりだった事に、ようやく気が付いた。

どうしたらいいんやろ………

何にも思い浮かばへん………


その夜、私達は泣きながら眠りについた。

私はふと目が覚めた。

周りを見渡すと、みんな涙に濡れながらぐっすり眠っていた。


私、何やってるんやろ………

部長なんやし、私がもっとしっかりしてなあかんのに…

もうダメダメ部長やなぁ…

なんか自信がなくなってきた…


たくさんいろんな事考えすぎて、頭が痛くなってきた

外の空気吸いに行こう。。。



ドアをガラッと開けると、月が出ていた。

しばらく海に浮かぶ月を眺める事にした。

「きれいやなぁ…

なんでこんなにきれいなんやろ…

お月さん…私、どうしたらいいんでしょうか…?」


今日の事を思い出したら、また涙があふれてきた。

次から次へと涙が止まらない

みんなにあんな迷惑を掛けていたなんて、自分達が情けない。。。


「元気だせや!男の子はそんなに泣かんよ…」

?!中田君?!

どこからか中田君が現れた。

悦子「中田君?!どうしてここに?」

三郎「ちょっと俺も色々あってなぁ…」

中田君も何か悩んでるのかな?

三郎「今日の事で落ち込んでるん?」

悦子「それもあるけど………みんなに迷惑掛けっぱなしで、どうしたらいいんか悩んでるんよ…」

三郎「そうかぁ…。辛いなぁ。。。けど、きっといつかみんな分かってくれるよ。今は部長さんが元気出さな!」

なんか中田君がそう言ってくれて、少し元気が出てきた気がする。

悦子「ありがとう。。。」

涙は止まらなかったけど、ニッコリ笑顔になれた。


するといきなり中田君が抱きついてきた。


………?!………
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