少年部屋
□三強と切原くん
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『…あっ!』
ユニフォームに着替えようと、脱いだブラウスからボタンがコロンと転がって落ちた。
『や〜なぎセンパイ?』
コートの観察をしていた柳先輩に近付いて声を掛けてみる。
『ん?何か用か』
『あの…コレ。ボタン取れちゃって』
『…それが?』
で?という調子と顔の柳先輩に、俺はブラウスとボタンを手渡そうとしてみる。
『っンもう!いじわるっスねぇ。つけて?』
『…俺が?』
何故?と。
『?』がいっぱいな顔をしながらも、部室に置いてあった小さな簡易ソーイングセットも一緒に渡すと先輩は『渋々』ながらもボタン付けをしてくれるそうだ。ヤッタ!!