復活夢

□double face
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ヴァリアーには小動物が居る。
比較的若い方であるミーよりも更に年下で小さい。




「フランさんっフランさんっ」




こーやって人の周りをよくうろついてはスキンシップをしてくる。
茶髪の髪が動くたびに左右にゆらゆら上下にふわふわ。


体格に合わない袖からその小さな手は見えない。
そしてダルダルに垂れた袖でミーの裾を掴んだ。


身長差故の上目遣い。
これに落ちない人はいないという。
この情報源はルッスセンパイだったはず。
あれ、ベルセンパイだったか?



とどのつまり、ヴァリアーの人達は彼にメロメロだということだ。
本当にここは暗殺部隊なのか本気で心配になってくる。




「次の任務、僕とだそうですよっ!」

「そーですか」

「むぅ…反応が薄いです」

「ミーは誰と行こうが一人で行こうかいつもこんな感じですよー」




頬を膨らました姿は正に歳相応。
というかただの餓鬼。
何でここに居るのか甚だ疑問だ。


自分がこの歳だったときこんなことはしなかったように思う。
昔から冷めた性分だった。
しかも服の裾は手放さない。





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