復活夢

□意味なし訪問
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大きく面積を占める窓から燦々と陽がオレの肩に降る。
南中を過ぎた時間帯。


僅かに西の方角に傾いた陽射しが暖かい。
冬場は冷える気候だが、しかし午後ともなると室内は調度良く睡魔を誘う。


微睡む思考。
重くなる目蓋。


閉じた視界はそれでも明るかった。




コンコン。




落ちかけた意識が急浮上した。
無遠慮なノックは断続的に続く。
ふと外に目をやると明るい中雪が降り始めてた。


天気雪ってやつか。
珍しいこともあるもんだな。




ドンドンドンッ!




あ、誰か来てるんだった。
てかインターホンあるんだから鳴らせば良いものを。




「はいはい、どちらさ「ルイー!!」うおぅっ!」




ベチャッ。


ドアを開けたら金髪が倒れてきた。
勿論そこは華麗に避けたとも。


当たり前だろ、ぶつかったら痛いじゃないか。
小綺麗な(今朝掃除したばっかり)玄関に無惨にも潰れる金髪。


言わずもがな、ディーノである。




「いたたた…。おま、何で避けんだよ!」

「普通避けるだろ」

「いーや!仮にも恋人なんだから普通優しく抱き止めるだろ!」

「抱き止めるか!大の男だぞ、大体お前重い」

「ひどっ、重いなんて世界中の恋人が泣くぞ!」

「女には言うかボケ。お前だから言うんだよ」

「もっとひでぇよ!」





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