復活夢

□10月14日01時23分
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綱吉があまりの殺気に体温が下がり始めた頃。
ゆっくりと湊の唇が言葉を紡いだ。






「獄寺、山本。綱吉を家まで送り届けてやってくれ」






二人の手助けによりやっと立ち上がれた彼もまた震えていた。
血を分けた唯一の兄弟。
自分の兄はこれほどまでに強かったのだろうか。
視線だけで人を殺せるのではないかと心から思う。



















「…本気でそう思ってんのか。雲雀」

「っ…、!そうだと、言ったら?」





――――…違う、こんなことが言いたいんじゃない。





「叩き潰す」

「ッ、君に…出来るの?」





――――…僕は、ただ…ただ…。







「あァ。その気になればいつでも出来る」










その一言で全身から力が抜け落ちた。
カラカラン、地に転がった武器は遠くで鳴ったような錯覚に陥る。
膝が地面とぶつかって痛いなんて今はどうでもいい。




「でも」




だらりと投げ出された君の左腕に罪悪感を覚え。
耳は君の発する次の言葉を期待してる。
身体が無意識のうちに君を求めて、喚き叫んだ。









「本心じゃないのに叩き潰すなんて、出来ない」

「…ずるい」

「恭弥…?」

「僕のこと、一度だって祝ってくれたこと無いくせに」

「は?祝って欲しかったのかよ」

「いつも弟だ仕事だナッポーだって」

「いや、質問に答えろよ。ってか最後に変なの入ってたぞ、オイ」










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