復活夢

□受け継がれしモノ
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「ディーノさんが、お待ちです」

「どこに連れて行くつもりですか?レイア」




こんな夜更けに、そういう男性は黒い布で目を覆っていて
銀髪の長い髪を無造作に結い上げていた。





「…急いで下さい」






レイアと呼ばれた女性は急かす様に質問をはぐらかす。
急いでいるとは言っているのにも拘らず彼女は決して走らない。
なぜなら、彼女の後ろを歩く彼、ルイは目が見えないのだ。

昔、仕事中にある人を庇って出来た傷。

それは永遠に光を映すことは無くなった。

だから先導する彼女が走ってしまっては彼はついていけない。
今、何を言っても無駄だと判断したのかルイはもう尋ねなかった。






行き着いた先は、とある病院の或る一室のドアの前。




「こちらです」




丁寧に開けたドアの先には






「う゛お゛ぉぃ!なんで…てめぇがここに居る…?」







ヴァリアーの1人、 スペルビ・スクアーロ が居た。
彼は身体中に包帯を巻きつけていて、痛々しい。
無論そんな彼の姿をルイが見えるはずも無く。
ただただ、首を傾げていた。





「おや、その声は…スクアーロ、かな?」





望んでいない回答だったためかスクアーロの額に皴が寄る。





「…答えろ」

「フフッ、ディーノさんに呼ばれたんですよ」






スクアーロの怒りを抑えた声に怖がる素振りを全く見せない。
それどころか、微笑を湛えていた。







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