復活夢

□鶯は泣く
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冷えた室内をより一層寒々させる空間にさせるのは何も石畳で造られただけが要因ではない。
陽が昇り始めるか否かの差し迫った未明、気温が最低を迎える頃合いに今回は運良く出逢えた。






「!ルイ、センパイ…ッ」

「やあフラン。今日も一段と可愛いね」






不定期で内容も多種多様。
相手の数も様々ながらこちらが割く人員も区々。


つまりは出たとこ勝負ということなのだ。
つい先程終えた任務は別々であったにもかかわらず似た時間に帰還するとは珍しい。






「…可愛いとか、嬉しくないですー」

「ふうん…口答えする気?まあ良いけど」






しまったと言わんばかりに普段の無表情を一変させたフランににっこり笑かけた。
顔面蒼白なんて表現は大袈裟に聞こえるかもしれない。


だけれども顔面や頭脳よりも身体の方が遥かに正直者。
カタカタと小刻みに震える姿がこれから捕食される小動物に見えて実に愉快である。






「ご・めっ…なさ、ッ!」

「何で謝るの?別にフランは悪くないよ」






弾ける張手音。
抑制していた防波堤が崩壊する音。









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