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□市日
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1月3日

―バタバタバタ

「おい、手空いてるやつこの書類六番隊に出してこい!」

「はい!」

「松本!そっちの書類出来たか?!」

「こんなの直ぐに終わりませんよ〜っ!」

「あと五分で終わらせろっ!まだまだあるんだからな!」

「隊長の鬼〜っ!!」

年が明けてまだ数日した経ってないのに十番隊では隊員の足音が絶えない

他の隊は四日まで休みなのだがこの隊はそうゆう訳にはいかなかった

毎年年末の隊首会で行われるじゃんけん大会

最後まで負けた隊には休日を一日削って他全ての隊の重要な書類以外は片付ける

今まで負けた事のなかった十番隊が今年はまさかの敗北で嫌な役割が回ってきてしまった

「隊長がじゃんけんなんかに負けるから」

「つべこべ言ってる暇があったらさっさと終わらせろっ!」

「はいは〜い」と乱菊は適当な返事をしてやりかけの書類に手をかける

それを確認した日番谷は疲労まじりの溜め息をついた

「隊長、十一番隊の書類終わりました!」

「悪いが届けてきてくれ」

「はい!」


一人の隊員が出て行くのと入れ替わりで長身の男が乱入してきた

パタパタと日番谷のいる机に近付き軽快な口調で話しかける

「こんちは〜日番谷はんw」

「市丸か、この忙しい時に何しにきた」

目も向けないで返答する

「何しにきたって酷いなぁ〜そんなの決まってるやん、日番谷はんに会いに来たんやで」

「なら帰ってくれ、お前の相手なんかしてられないから」

隊員がチラチラと見てくる中で市丸と会話するのは恥かしい

二人は恋人で精霊廷中の公認カップルなのだが人前となると日番谷は恥かしくてたまらないのだ

「相手なんかしなくてええよ、日番谷はんを見てるだけで満足やからww」

「―っ//」

隊員達がいるせい余計に恥かしくて顔がどんどん赤く染まっていく

「でも惜しいなぁ、こんなに人が居るんやから見せつけたろ思たのに」

市丸のその言葉に部屋にいる松本以外の隊員が一斉に二人を見た

「な、何言ってんだバカッ//!」

「冗談や冗談♪」

鼻歌を歌いながらそばにあるソファに座る


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