がんばれ、オレ
□大学阿部三橋
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「久しぶり、だ ね!」
喋り方は変わらない。
「阿部、君!」
でも目を合わせて、笑いかけてくる。
オレは一人暮しを始めて、大学に通っていた。そこに、三橋が訪ねて来たのだ。高校を卒業して、半年。
また、夏が来た。
「おう、久しぶり。迷わなかったか?」
「う…」
「だから迎え行くっつったのに」
「でも、ちゃんと、着いた から…ッ」
「わかった。とりあえず上がれよ」
三橋は頷いておじゃましますとハッキリ発音した。
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