オス受け長編創作

□未来を望む声6
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未来を望む声6




オスカーが長老達の元へ行き、その場にはカティスと少年とタバサが残された。

「お母さんとお父さんはどうしたんだい?」

カティスは聞きにくい質問だが、聞いてみた。
答えないのなら、それでよかった。
なんとなく、答えは分かっていたから。

「しんだ」

少年は呆気なく答えた。
たった3文字の返答だった。
「寂しくなんか無い」とでも言いたげな横顔に、強がっているのを感じた。

「そうか…2人で生きてきたんだな」

偉いとか、凄いなんて言葉は使わない。
その状況を望んで手に入れた訳じゃ無い、「そうならざるを得なかった」者にとってそんな言葉慰めにもならないからだ。

「………くいもんはみんなのてつだいをして、もらってるんだ」

「お手伝いありがとうね、偉いね」そんな事を言われながらおすそ分けを貰って生きて来たのだろ小さな身体でいっぱい仕事をして。
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