オス受け長編創作
□未来を望む声4
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未来を望む声4
一夜開け、オスカーとカティスの2人は惑星ガロンへ向かうシャトルの中に居た。
惑星ガロンには今次元回廊が通じていないため、シャトルで行くしかない。
「…懐かしい…場所なんだがな…」
ガロンへ行った事のあるオスカーは感慨にふけっていた。
随分昔に行っただけなので、見知った所が残っているかどうかの保証もないが。
勿論、当時知り合った者と会える事もない。
聖地と外界では、全く時間の流れが違う。
あまりに残酷な程に。
「オスカー…」
カティスの声色で分かる、あまり当時の事を思い出すな、と言っている事が。
これから行くのは、崩壊が近い世界。
昔行った時とは…違う。
「…分かっているさ」
頭では分かっている。
後は、受け入れられるかどうか。