オス受け長編創作

□未来を望む声2
1ページ/2ページ

未来を望む声2




「話しを戻しましょう」
「惑星ガロンだったな知ってるぜ、昔行った事がある…緑豊かな場所だったな」

オスカーがそう言うとパスハは小さく息を吐き口を開いた。

「ええ…緑豊かな惑星でした…」

その言葉にオスカーは眉をひそめた。
そして思う、これは予想以上に重たい話しであると。
恐らく、いや…これは惑星の最期だとパスハ達は言いたいのだろう。

「…限界、なのか…」
「お察しの通りです…」

暫く沈黙が続く。
オスカーもこういう状態、惑星の最期というのは何度も看取った事があるが、やはりやる瀬ない、一生慣れる事はないだろう。
だが、それならば疑問が残る。
なぜ、自分とカティスだけが呼び出されたのか。

「それで…どうして俺とオスカーだけを呼び出したんだ?」

オスカーが思っていた事を先に口に出したのはカティスだった。
やはり同じ事を考えていたようだ。

「…簡潔に言うと、お二方にガロンへ向かっていただきたいのです」

崩壊手前の惑星に守護聖が行く事は無い。
少なくとも、オスカーが就任してからは、一度も無い。
行かねばならない理由が見つからない。
オスカーとカティスは考えても答えらしい答えが浮かばなかった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ