いちがつ

寒い朝方
暗闇に見えた影は
君でした



にがつ
家の前で君待ち
君だけを待っている


さんがつ

花が咲く
君への心はかれてゆく


しがつ

見つけた
綺麗な色の小さなかけら

ごがつ

緑が新しく出来てゆく
私の欠片は見つからない


ろくがつ

気持ちと雨が
同時に冷たく振り堕ちる


しちがつ

あの蝶は
誰を追って飛ぶのだろう

はちがつ


海に浮かんだ水平線
水平線に収められた海

私の心と同じかもね


くがつ

冷ややかさが心をかすめる
振り向けば 
私の落とした心とよく似た
小さな子猫

じゅうがつ

堕ち逝く落葉
一緒に堕ちて逝けたら
どんなに樂なのか


じゅういちがつ

もう誰も居ない
此処に残ってるのは
みんな一人ぼっち


じゅうにがつ

一人で過ごす冬
あれからもう一年たった

なくした心を拾ってくれたのは
君だった

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