Straw Berry
□初の試み
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一護は先程から部屋で、ある物と睨めっこをしていた…
そのある物とは……
【初の試み】
「あ〜、う〜ι」
さっきから、唸っているばかりだった。
睨めっこの対象になっている、一護を悩ませている正体とは……
「…俺が、ス、スカートって///」
ベッドの上に広げられた、膝上丈位のグレイのプリーツスカートだった。
「に、似合わないよな…」
言いながら、スカートを当て鏡の前に立ってみる。
先程から、卑屈になっては鏡の前に立つを繰り返していた。
一護は普段は、ジーンズにTシャツとラフな格好をしていた。その、ラフな格好でも自分の彼氏…冬獅郎は『良いな』と言ってくれる。
自分は身長も高く、男勝りで…女の子らしい格好は避けていた。興味がないと言えば嘘になる…
でも、冬獅郎に変な風に思われないか、心配だったのだ。
でも…あの二人の発言により、俺の何かに火が点いてしまった!!
その発言とは…あの二人とは…
―――
「やっぱり、現世の服はいいよな〜」
「男の物も…特に女物のミニスカ!!」
尸魂界へ報告ついでに、大好きな甘味屋へ寄ろうと足を向けていたら、馴れしたんだ声が聞こえた。
「何て事話てんだ…ι恋次に修平の馬鹿コンビ…」
一護の霊圧に気付いているのか、いないのか…
変な話題で盛り上る二人に巻き込まれたくないが為に帰ろうとした一護…
「そう思うでしょ!?日番谷隊長!!」
「!?!?!?」
この一言で帰れなくなっていた。
「(珍しい組合せだ…)」
そう思い、甘味屋には入らずよく聞こえる所まで移動をした。
「別に、そいつに似合っていれば何でもいいんじゃないか」
「(冬獅郎らしいな)」
「またまた〜、日番谷隊長も本当は興味あるくせに」
「そう!現世へ派遣された時の松本副隊長の姿なんか…あの胸の露出に加え、足まで…やはりミニスカ最高っすよ!!」
馬鹿だ…馬鹿がいる…いや変態だな…変態…
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