Straw Berry
□月に一度
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わかってたまるか…!!
【月に一度】
「一護どうしたんだ?」
「まぁ、何だ…そっとしておくのが一番だな」
朝…いつも騒がしく話している俺が、机に突っ伏していて恋次が不思議に思い、ルキアに問う。
ルキアはそっとしておけ…と言ったのに無視し、恋次は声をかける。
「なぁ、一護どうし……ごふっ」
「うっせーな!!ルキアがそっとしとけって言っただろうが!!馬鹿犬がっ!!」
一護は、恋次の問がかなり頭にきたのか、腹部に重い一発を放ち暴言を吐く。
「〜クソッ…っ馬鹿犬が…」
ブツブツ言いながら、また机に突っ伏した。
「たわけが…言いつけを守らぬからだ。やはり馬鹿犬か…?」
「…るっせっ!!」
腹を押さえながら、反論するも格好はつかない…
「……阿散井…拾い食いでもしたか?」
「するかっ!!日番谷遅刻ギリギリだぜっ」
―ピクッ
冬獅郎が、遅刻ギリギリに登校をし目の前に居た奴の格好を突っ込み、自分の席に向かう…。
が、橙の頭が日番谷という名前に反応した。
「〜シロっ!!」
―ギュッ
白銀に向かい橙は、机にぶつかっているのも気にせず抱きついた。
「シロっ、シロっ、シロ」
巻き付けている腕には力を込めて…必死にすがり甘えていた。
そんな珍しい光景に、阿散井を筆頭にクラスの男子全て目が点だった…
「シロ遅い…待った……シロ…ちゅー…」
「「「?!?!?!…///」」」
「あ〜はいはい。じゃ、いつもん所行ってからな」
「…ぅん…」
いつもは、恋人な雰囲気に恥ずかしがっているが、今日は自分からねだっていた…
その姿にビックリしたが、そんな一護も可愛いと思っていた、クラスの男子達。
そんな事をよそに、冬獅郎に抱きついたままの一護。二人はそのまま教室を後にした。
「何なんだ…」
「甘えたい日だからだ…」
「それなら、俺に…」
「無理だ…恋人以外には一層厳しい日だ…」
「どんな日なんだぁ〜」
疑問を残した、そんな一日だった…
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