短編夢

□まだ泣いてていい?
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今でも覚えてる。
君を初めて見た日の事。


もう君しか見えなくて、

コレが馬鹿にしていた恋だと気付いた。





今も窓から見守る君の姿。
別に好きになって貰おうなんて、思わない。


第一君には彼氏がいるし、
僕も恋なんて初めてで…

何をどうしたらいいか分からなかった。


僕の事を好きになってくれたら…勿論嬉しい。



でも…僕は現実主義者だから


君の姿を見れる事、
見守る事が出来るだけで充分だ……




そう思っていた矢先、
君の姿を見なくなった。


具合でも悪いのだろうか、
事故に遇ったのか、
不安で不安で仕方なかった。


だけど、気付けば君の姿がまた目に入っていて、
僕は安心した。





昼休み久しぶりに行った屋上は、
澄み切った空がとても綺麗で君の様だった。



しばらく景色を眺めた後、
屋上を出ようとした。


その時、
来る時には無かった人の気配が。


辺りを見回してみると、
階段の影に隠れる様に座って寝ている君の姿。


近寄って見ると、
顔色は悪く
目が腫れている。
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