Novel-Guilty 2

□女神の蒼
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泣きそうな声が。
耳に届いた。

「……………?」

閉じようとする瞼を無理に押し開き、声を確認しようとする。誰だ。誰の声だ?先刻の自分の名前を呼んだ声は。

顔を上げる。

見えたのは、蒼色。

…………カイちゃん?

あれ、後ろから旦那も走ってくる。何だ、どうしてぞろぞろと?何でそんな正義のヒーローの如く駆け付けてくるのさ?

格好良いじゃん。

羨ましい。

でもさ。
そんな、泣きそうな顔、してないでよ。
カイちゃん。
綺麗な顔が台無しだよ?

そんな顔はしないで。
笑ってて。
笑って。
君には、笑顔が──。





「い…やぁぁぁあああああああああああああ!!アクセル!!!」

カイちゃんが絶叫して。

辺りが真っ白にうがたれた。閃光だ。

雷電。
電撃。
眼の前に、雷が落ちた。

眩しくて、眼を瞑る。
瞑ろうとする。

しかし。

躰が動かない。

「─────っ!」

眩しい閃光の中、俺は確かに見た。見ていた。


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