Novel-Guilty 2
□黒き英雄
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「僕が構わないって言ってるんだから構わないんだよ、何か文句あんの?キレちゃうよ〜んv」
んごごごご。
背中に黒い炎を背負い黒カイは台詞とその拝啓に似合わない爽やかな笑みを浮かべて言う。
「…文句ありません」
「よしvカイ良い子vあ、これから暫く此処でお世話になるから宜しくv」
「「はぁぁぁああああああああああっ?!」」
「……つまり、貴方が満足すれば私の中に戻ると…そういう訳ですね」
「うんそう。僕は普段カイが抑え付けている不満や欲求を発散させる道具みたいなものなんだ。だから心配しなくても好き放題やらせてくれれば数日で消えるよん♪」
「その『放題』が果てしなく不安だがな…」
ソルとカイは向かい側のソファで悠然と紅茶を飲む黒カイを眺めながら、決して浅いものではない溜め息を吐く。
「別に何かやらかそーって腹じゃないから気にしないでよ?大惨事は起こす気ないからさ、ね」
「「信用出来ない」」