Novel-Pop'n music

□act 3. 卑怯の定義
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好きで。
好きで。
堪らなくて。
泣きそうな位。

この気持ちは───もう、止まらない。
理性などないように。

手を伸ばして。
簡単に掴めるなら。

そんなものは存在しないのと───同じことなんだ。






















   輝き出せ!

   BREAK DOWN!!!






届いてほしい。
このオモイ。





「お疲れ様でしたー」

「お疲れー」

「おつですっ」

様々なスタッフの方々や出演者の人達に頭を下げつつグリ子と合流する。相手も芸能界で先輩にあたる方々に愛想良く挨拶をしながら此方に駆け寄ってきた。

二人して、はぁぁああー、と、たっぷり息を吐く。

「歌えたのはすっごく楽しかったけど、やっぱ慣れないよ!グリちゃん!挙動不審だったよ私!!」

「傍から見ても緊張してるのが解ったわよ。仕方ないわ、慣れなさい。慣れないと…、……落ちるわよ」

「何処に?!!」

「落ちるというより、…そうね、インザブラックホールバイBis子オンリー」

「英訳ー?!!しかも私だけぇええ?!酷いー!」

「インブラホル」

「略仕様ー?!」

とにかく落ちるらしい。


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