Novel-Guilty 2

□拙い愛仕方
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相手に捧げる陳腐なアイラブユー。
君に捧げる愛仕方。





「カイ……」

「………!ソル…」

名を呼んでやれば、相手は一瞬驚いた顔付きになり、しかし直後に恥ずかしそうに眼を細めてそのまま瞼を閉じた。

よし。いける。今度こそいける。つかいく。

俺は相手の肩を優しく掴み、此方に引き寄せる。相手の顔に自分のそれを近付けていくと、サービスなのか無意識なのか、はたまた恥ずかしいのかカイは眼を瞑った。

いずれにせよ可愛い。
その健康的な桜色をした唇まであと3cm…。

よし!完璧もらった!
もらったぜぇえええ!

しかし。

ぴんぽーん。

「……………」

「……………」

玄関の呼び鈴が鳴った。俺とカイは硬直する。

……またかよぉお!!

「ソ、ソル、すまない。行ってくるから…」

「……………」

行かせたくねぇ。
凄く行かせたくねぇ。

しかし俺がそう返事する前に、カイは俺の隣から立ち上がり、心なし急いでリビングを出た。

「……………」


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