Novel-Guilty 2

□永遠の蒼の下で(後編)
1ページ/38ページ

守らせて下さい。
守らせて下さい。
この世に産まれ出でたのが、私の罪だと言うのなら、せめて本当に守りたいと思うものを、守らせて───下さい。
この私の蒼なんてなくなっても良い。
この私の躰を巡る赤なんてなくなっても良い。
意地悪だが優しくしてくれた貴方もいらない。

何もかもいらない。

だからせめて、私が中心だと言うのなら、あの人を守らせて下さい。




















その日から数日後、すぐに僕は聖騎士団団長に任命された。僕を此処に縛り付けておく大義名分だろう。こんな子供をリーダーにするなんて、全くもって馬鹿げている。


次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ