Novel-Guilty 2
□my dear
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朝起きて。
坊やがいっぱい。
───何だそりゃ。
ソル、心の俳句。
「ソールっ!!朝御飯ですよぅーっ!vv」
「どわぁぁああ!!」
いきなり胸の上に重みが熨し掛かってきて、俺は絶叫を上げた。そろそろと頭を上げて何が激突したのかを確かめる。
白い物体。
……否、白い坊やだ。
……………。
は?
「………ちょっと待て、誰だよお前…」
「僕は白色のカイだよ!白カイで良いからねv」
「ご親切にどーも…で、何で俺の上に乗っかってるんだ?下りろよ」
「いーやーっ!!」
「嫌じゃねぇだろ!」
くそ、まがりなりにも坊やだ。遠慮なく乗っかられたら重い。大体アレか?こいつは。前に来やがった黒い坊やみたいなものか?カイの心が産み出したっつーヤツ。
勘弁してくれ。
「ソル!早く起きて下さいよう!皆待ってるんですから、ね!vv」
「………皆、だぁ?」
嫌な予感がする。
こういうものは決して当たってほしくないのに、当たる確率が高いのだ。上手い世界なものだ。