Novel-Guilty 2

□永遠は終わりました
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私は終わっていた。
永遠も終焉していた。
それでもまだ、この愚かな命が続くのならば。





ただだだ、亡くすばかりの物語なのだ。





ばし、と。叩かれた頬が熱くなるのに時間はいらない。さぁっと熱を帯びて意識を覚醒させる。

「……………」

「本気なのかよ」

「……………」

「本気で俺が嫌いか」

容赦無く責める口調に、泣きたくなる。

けれど。

駄目。

もう駄目。

終わってしまった。
解ってしまった。

もう、終わりなのだと。

私が囁く。

「貴方などいりません」

気丈な声で。

「嫌いです。嫌いです。大嫌いです、ソルが」

「……………っ」

ばんっ!と、背中を壁に押し付けられる。

痛みが、嬉しい。

「…ふざけるなっ…」

泣きそうな声が響く。

ごめんなさい。
泣かせたくないのに。

悲しませたくないのに。

「離して下さい」

自分でも脅える程の冷ややかな口調で言う。

見開かれる赤茶の瞳。


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