Novel-Guilty 1
□I lock you
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縛りつけたかった。
束縛したかった。
それは単純な欲望で。
それは強大な欲求で。
俺にはどうしようもない力で、理性を奪い。
俺はさながら獣だと…自覚する。
綺麗な蒼だった。
しかし薄い蒼だった。
海の様でなく、そう、涙の様だと思った。
透き通りそのまま消えていきそうな蒼色。
消えていく蒼。
消えてしまっても不思議ではない位の蒼。
只管に綺麗な綺麗な。
カイ=キスク。
初めて見た時から欲しいと願った。
「んん…ぅ…」
何故この子供は俺の前でこうも無防備なのだ。
仕事時のそれとは比べものにならない程無邪気に寝ている躰。整った顔立ち。柔らかい輪郭。細い線の体躯。女にも見える長い睫。金色に靡く髪。そして何より。
眼を開かせれば視界に入るだろう薄い青。蒼。
見たい。
「…坊や…起きろよ」
「んっ…ん…?」
ああ、畜生。…そんな可愛い声出しやがって。
出すなよ。我慢出来なくなるじゃねぇか。