Novel-Guilty 1

□desire
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星に願いを託そう。

私は正直に伝えられないから。

光輝く貴方に託すよ。













願いというものはまさしく自由だ。考える余地も余裕も境界線も制限もない。「自由」という名の言葉。「希望」という名の救い。この名の元に願いは自由だ。

何物にも代え難い最後の手段。何事にも捕われない最良の祈り。誰かに遮られない最強の単語。

だから重くて、重過ぎていて、…私には不似合いな言葉だ。

だけど、望みはあり希(のぞ)みはあり願(のぞ)みはあるから。

だから、私は。

理屈など関係なく。

「何見てんだ…」

「あ、ソル。おはようございます」

と言っても、今は夜だが。私がソルの問いをはぐらかすには丁度良い効力を持っているだろう。

「…成程。夜空を見ていた訳だ」

「人の言葉無視しないで下さいよ」

「最初に無視したのはお前だ」

ソルのご最もな、ご最もらしい、ご最もめいた言葉に流石に閉口する。

窓際に佇んでいた私の腰から窓枠に片手をつき、私にかがみ込む姿勢で、ソルは私の肩口に額を擦り寄せ甘えてきた。


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