Novel-Guilty 2
□私の好きな
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いつもこの逞しい躰に愛されまくっているのだと思うと、顔の体温が上昇するのが嫌でも解った。布団に潜り込む。
何を考えているんだ、この私は。これじゃあまるで私が、そういうことしか考えていないみたいでは───ないか。
きっと、熱の所為で、おかしくなってるんだ。
そう無理矢理に自己完結し思考を終わらせようとした、その時。
「………何だよ、もう熱い視線はお終いか?」
「……………っ?!」
頭上のすぐ近くで声がしてみたと思ったら、いつの間にか相手が、すぐ傍にまで来ていた。
顔を真っ赤にする。
「あ、いや、あの別に…何でもな…っ」
「何でもなくないだろ。さっきからじぃっと見つめてきやがってよ」
「ご、ごめ…!あ…」
ぎし、と音を立ててソルのいやという程見慣れた巨体がベッドに上がってくる。私は慌てて下りようとしたが、それは幾ら何でも無理だった。
ソルの眼が獲物を捕まえた獣のように光る。
「まあ、あんな眼で見られて、我慢しろっつー方が無理な話だよな?」
「や、………やだああああああああああっ!」
fin.