Novel-Guilty 2
□isolation
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眼を細めながらかりかりと後頭部を掻くカイ。意思の掴めない表情。子供の癖に、そんな顔をするのが癇に障っていた。
いつもいつもいつも。
どうして、そんな顔をいつもしているんだ。
「確かにね。でも…」
カイが俺を見上げた。顎を肘を立てた手の甲に乗せ、見上げてきた。
酷く───冷めた眼。
興味なんてこれっぽっちもない───そんな冷笑を浮かべて。
カイは言う。
「そんな事は、私の世界には一切関係ないよ」
孤独であるのと孤独でありたいのと、どちらがより悪い事なのだろうか。そんなものは言うまでもなく人それぞれだし、そんな考えに結論を出しても仕方のない事で、だから深く考えなかった。
では、あの蒼は。
あの孤独な色は。
「カイ様───!!」
「我等が神よぉお!」
「人類の希望、カイ=キスク様───っ!!」