Novel-Guilty 2
□isolation
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「うるせぇよ。殺されたいなら、言ってみろ?先刻の言葉の続きをな」
「………お前は…度々問題を起こすのも、良い加減にしてくれ…」
「今回は不可抗力だ」
「馬鹿じゃないか」
馬鹿呼ばわりされた。
実際仕方ないだろう。仮にも自分が珍しく興味を抱いている存在に対してあんな節操の欠片もない発言をされたら、幾ら節度を持った人間でも怒るのは当然だ。自分は理由もなく騒ぎを起こすタイプではないし、それぐらいはカイにだって解っている筈だ。だからこの団長室に呼んだのも本気で叱る為ではなく、自重しろという意味でなのだろう。先程から続くカイの溜め息が良い証拠だ。
「………坊や。少しは自覚したらどうだ?」
「………、……は?」
カイが首を傾げて問い返してくる。その子供然とした動作が、何故か解らないがわざとらしい。
「てめぇは羨まれるだけの存在じゃねぇっつう事だ。まさか、そう思ってた訳でもねぇだろ?」
「───…」