Novel-Guilty 2

□眼を開けたら
5ページ/6ページ

「だから嫌だったんだ。私は私が嫌いだ──何も出来ない癖に他人に縋るのだけは得意で──愚かなだけの存在で!」

「カイ」

「可哀想だ。貴方達が可哀想だ───可哀想でならない。不憫だと哀れむしかない。貴方達が何故こんな私の被害を…」

「カイ」

「だから、ソル、ソル、ソル、ソル──お願いだから、お願いだから…お願いだから、ソル…」

「カイ」

「……………っ」










「見放さない。ずっと、俺が傍にいてやる。

───眼を開けたら、俺がそこにいる様に。

お前も探せ。良いな」















───ソル、ねぇソル、


救われてたのは私の方だって、気付いてなかったでしょう?


有難う。
此処にいてくれて。





有難う、ソル。





fin.


次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ