Novel-Guilty 2
□貴方に遺す言葉
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だから。
だから──どうか。
「笑っててくれ、私の分まで。良いだろ?」
「…………っ」
「私が笑えない分、お前が笑ってくれ」
解った。
そう言ったら、カイは多分最後の笑みを、美しく彩った。
そして聖戦が始まり三年後、カイは消息を絶つ。
end.
覚えているのは。
華やかな笑顔。
凛とした輪郭。
蒼い蒼い網膜。
蒼厳の雪。
神の子と崇められ。
只管強かった蒼だった。
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