Novel-Guilty 1
□frail
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次いで、優しく声を掛ける。
「私は…、此処に居ますから…安心して」
安っぽい言葉だが、今のソルにはこんな真っ直ぐな単語が一番良い。返って回りくどい言葉を並べると、余計泣き喚く。そうなると宥めるのが大変になる。それこそ子供の様に半日は離してくれないのだ。
それに、気の所為かもしれないが、此処の所ソルが泣き付いてくる回数が多くなっている気がするのだ。
以前はごくまれ、あっても１年に１回程だったと言うのに、今では２・３ヶ月に一回というペースだ。しかも不規則に。
つまり、この回数程、ソルは苦しんでいる。
ギアである事を憎んでいる。
心の中で、叫んでいるのだ。
…彼は、弱い。
「一緒のベッドで良いですから…寝ましょう？ソル、良い子だから…」
「…っ…ああ…」
まだキツく縋るソルをどうにかベットの中まで辿り着かせ、頭を抱え込む。ソルは私の腰に腕を交差させ、また嗚咽を洩らした。