書庫5

□金魂妄想
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近藤さんはまだペーペーの警察官です。このときは。もちろんノンキャリ。アパートに1人暮らししてます。
まだ寒い町で血を流してる子供を発見した近藤さんはすかさず保護して、交番につれてきますが土方さんは何も喋りません。住所・氏名・年齢・電話番号何も言わないので困り果てた近藤さん。このまま何も喋らないと施設行きです。ついうっかり心配になってしまった近藤さんは、これも縁だと自宅につれて帰ります。

しばらくは近藤さんにも心を開きませんが、裏表の無い性格の近藤さんにかいぐりかいぐりされている内にしだいに言葉も話すようになり、そのうち完全に懐きます。幼な妻です。結局土方さんは素性を話さないし、家族から捜索願も出されなかったので(酷)近藤さんと同居決定。近藤さんもすっかり土方さんに情が移って大事になってしまったし、誰かがお帰りといってくれることが嬉しいし、土方さんが不器用な近藤さんのためにご飯とか全部作ってくれるのでもう幸せ生活です(笑)隠してたAVを掃除中に見つけて不思議がる土方さんとか、慌てる近藤さんとか、近藤さんが帰ってくるとぱたぱた足音させて子犬のように奥から走ってきて、お帰りなさいを言う土方さんとか、一緒の布団で額をこっつんさせてじゃれてみたり。タンクトップに短パン姿でいっつも土方さんは丸まって近藤さんの胸に頬を押し付けて眠ってたり、近藤さんが帰って来ないと眠れないので夜勤と日勤のサイクルにあわせて自分も生活してたり。日差しの眩しい日曜の午前中は一緒のシーツにくるまってゴロゴロしてたり。
狭いひとりものの家なので、部屋数は二つくらいしかなく、土方さんが眠ったころを見計らっていいお年頃の近藤さんが処理しようとトイレに入ろうとしたところで土方さんが眼を覚ましちゃって。なにしてるの、と聞いてきたり。発育が十五歳にしては少し遅めだったのでまだ自慰とかしていなかったらしく(夢精はあったらしい・爆)、そのまま教えてもらったり。(強姦されたときは痛いだけだったらしい)
そんな思い切り幼な妻な関係をしておきながらも、近藤さんはノーマル(というよりもそういう概念自体思い至らない)ので手を出さずじまい。異常だよと周囲に言われることもなく(言いふらしたりしないから)、セクシュアルな行動をしながらも襲い掛かってこない近藤さんは土方さんの一番大事な人であると同時に精神的支えになるのでした。
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