機動の書庫


□Harowin day
1ページ/5ページ

 


今日は、10月31日。
世間では、ハロウィンで賑わっている。
もちろん、お祭り好きのスメラギによって、プトレマイオス内もハロウィン騒ぎで賑わっていた。


会議室、装飾を付けられている中、マイスター陣はスメラギによって呼び出されていた。

「さぁ〜あ!マイスターの皆様には服着てもらうわよ〜!」

既に酔っ払っているスメラギの後ろには、移動型クローゼットが用意されている。
マイスター陣は、ポカンとし、ただ立ち尽くした。

「あの、スメラギさん…」
「なぁに?」
「何故、着なければならないのでしょうか…?」

アレルヤが、困りながら聞いた。
この質問に、スメラギは口角を上げる。

「もちろん、あたしが見たいからよ!!」

この場に居た者は、やっぱり…と頭を抱えた。
ロックオンが、諦めたようにクローゼットへ行く。
それに、ティエリアも続いた。

「ま、たまのお遊びだし今日だけだしな♪」
「そう。たまには、ね」

アレルヤも、今日だけなら…と選びに掛かった。
その時、漸く刹那が口を開いた。

「拒否します」

スメラギの笑みが、深くなる。
それを見た刹那が、一歩引き下がった。
ずいずいと刹那に迫る。
刹那は危機を感じ、逃げ出そうとした。
が、背を向けた途端に腕を掴まれ、捕獲される。

「刹那ちゃ〜ん♪貴方には、特別なのいっっっぱい持って来たの♪あの三人に選んでもらいなさぁ〜い♪♪」
「い、嫌ですっ!離せ…っ」

黒い笑みを浮かべたスメラギに捕らえられ、刹那は逃げようともがくが、酔った人間の力は強く、叶いそうもない。
アレルヤの口から、トドメの言葉が放たれた。

「刹那は可愛いからきっと似合うよ」

聞いた途端に、抵抗が止む。
それを聞いたロックオンが、声を上げて笑った。

「あっははは!確かに刹那は『可愛い』かもな。綺麗、美人の見本はティエリアだな」
「…死にたい?」
「んんや、生きていたいね」

刹那は、スメラギに引きずられながら、思った。

男なのに、なんで可愛いなんだ??!
確かに、ティエリアは男では珍しいくらい綺麗ではあるが…
でも、納得できない!!


 
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ