機動の書庫


□憂鬱<想
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憂鬱…

今日はその言葉以外出てこない。
朝から誰ともわからない叫び声で目覚め、朝食のスープには胡椒の塊。
トイレで流そうとコックを捻れば大洪水。

「全く、僕は憂鬱だよ…」

洪水のお陰で、服は濡れて気持ち悪い。
…本当にツイてないな。

「とにかく、着替えよう」

部屋に戻ってシャワー浴びて、少し休もう。
そうすれば、少しはこの憂鬱さが抜けるかもしれない。

部屋の前に、誰か居た。
あぁ、刹那だ。
さっき、帰還したって言ってたような気がする。

「お帰り、刹那」
「アレルヤ…どうした」

どうやら、全身びちょ濡れの事を聞いているらしい。

「さっきトイレが壊れてね…」
「スメラギさんが言ってたあれか…」
「他の人と一緒に直したらこうなっちゃって…」
「…ツイてないな」

僕もそう思うよ。
でも、君に会えたのは良かったかもしれない。
少し、憂鬱が晴れた気がする。

「そう言えば、刹那はどうしたの?」
「この間、頼んだ物を取りに来た」
「あぁ、うん。ちょっと待ってて。今着替えたら渡すよ」

ドアを開け、中へ招く。
刹那は、何度か来てる所為か、勝手知ったるなんとやらで、ベッドに座った。
着替えなきゃと、服を探していると、刹那から話しを振られた。

 
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