機動の書庫 三号舎

□「狂」
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何時も無口なアイツ。
酔っ払ったらどうなんだ?って思った。

ただ、それだけの理由。

アレルヤにやめろって言われたがな、オレはそんな制止を聞くわけがねぇ。

酔っ払ったアイツが見たいんだ。

理由なんて、そんなもんでイイダロ?



「あ、れ…?」

酒を飲ませて10分ちょい、刹那の目が据わり始める。

「お前にはまだ強かったかぁ?」
「ハレ、る……なに、を…」
「酒だよ、サケェ…」
「さ、けだと…?」

肌がアルコールに浮されて、朱く色付き始める。
出来上がってきやがったか…。

「あ、ぐ…頭がいたい…ふわふわする……」

冷を求めるために、床に寝る。
それでも暑いんだろうな…、シャツの前を開けた。

「まだガキだなぁ?」
「うる、さ…っ」

床にはいつくばる姿は、そそる。
オレがそうさせてんだと思うと、興奮。

「ナァ、刹那ぁ…イイコトしねぇか?」
「…い、いこと…?」

そう、イイコト。
キモチ、イイコト。

「オレさぁ…刹那に、やりたいことがあったんだよ…」
「…は…?」
「顔射ってやつ。せーえきを顔にぶっかけんの…」

キョトンとしてやがる。
ったく、無知も良いとこだなぁ?

なら、とことん教えてやるだけだ。

「オイ」
「…?…っ?!」
「ナメロ」
「んぐぅっ?!!」
「噛んだら、オシオキ、な…」

オレは知ってンだ。
刹那が「お仕置き」って言葉に弱いのを。
…たまたまだったんだ…あのニィちゃんに言われて、あの後、隅で震えてたの見たのは…。

過去に何があったかは知らねぇが、オレは利用するぜ?

「んぐ、ふ、んぅ…っ」
「はっ、お前、初めてかぁ?随分舌使い上手いじゃねぇか?」
「んっ、ん゙ぅ…!」

ハッ!目に涙溜めて睨んだって、効果なんざこれっぽっちもありゃしねぇ!
…誘ってるようにしか見えねぇな…?

「刹那、やりたいようにやってみな?うまく出来たら、ゴホービやるよ…」
「んぁ…っ」
「ただし、オレをイかせなきゃ、ゴホービは無しだ」

さぁ、どうする?
お前に、逃げる度胸はあるかぁ?

「は…は……」
「ほう…?」
「ん、ん…っ」

しゃぶった。
ナニに手を添えながら、くわえてやがる。

…慣れてやがる。

いったい誰に……アァ、ニィちゃんか。
だから、「お仕置き」が怖いんだな…?

こりゃあ良いオモチャだ!!
ニィちゃんに悪いと思いながらしゃぶるんだな?
悪いと思ってんのに、おったててんだナァ?!!

「…淫乱が」
「んぅ…っ」
「自分でヤれよ」
「?!!」
「ロックオンにやってるコト、ヤれよ。淫乱」

ほら、ロックオンって名前が出るだけで震えて…起たせてやがる。
パンツに、シミ、広がってるぜ?

「ふぅ、ん…っぁふ、んっんぅ…」
「ヤラしぃなァ…?自分でナニ弄りながらしゃぶってるなんて…そうとう教え込まれてんなァ?」
「ぁ、ひぅ…っ」

 
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