機動の書庫 二号舎

□ハレルヤ奮闘記
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アレルヤ自室。


「何で、いんだよ…」

アレルヤがミッション疲れで、部屋に戻るなりばったり寝ちまった。
長時間スーツを着てた所為で、汗かいて気持ち悪いって言うのに。
仕方ねぇから、表に出てやってシャワーを浴びてやる。

で、出たらチビが居た。

「何でお前が此処にいるんだよ」
「……来た」
「おぃ…ι」

ちゃっかり、ベッドに転がってやがった。
枕を抱いて。
まぁ、チビが好きなアレルヤの匂いがするからなぁ…。

「ハレルヤ…」
「あん?」
「一緒に寝る」
「は?」

何で俺だと知ってて一緒に寝るんだよ?
チビ、疲れて頭おかしくなってんじゃ…?

「アレルヤが、」
「…?」
「アレルヤが、ハレルヤは優しく抱いて寝てくれる…って……」

アレルヤ、お前何吹き込んでんだ…。
聞きたくても、言った本人は爆睡してる。
…仕方ねぇか。

「今日だけだからな」
「!うんっ」

?!
ガキみたいな、可愛い笑い方するな…!
びっくりすんじゃねぇか…っ!

「ったく…」

ベッドに入れば、ガキも入ってくる。

「ハレルヤ…」
「わーてる」

腕を伸ばして抱き寄せれば、すっぽり収まる。
ちっせぇけど、抱き心地は最高で。
抱き締めれば、抱き返された。

「アレルヤの匂い…」
「だろーな」
「ハレルヤの匂い、でもあるんだよ、な…?」
「…まぁ、な」

鼻を胸に押し付けてくる。
変な奴だな…。

「好き」
「…ふん」
「ハレルヤも、大好きだ」
「…は」

 
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