機動の書庫 二号舎

□飲酒注意
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「ん、ぁふ、んぅ…」

何故、こうなったのか?
何故、刹那は僕を襲ったのか?
何故、刹那がフェラをしているのか?

感じとれるのは、微かなアルコールの香りだけ。


「刹那、酒飲んだか…?」
「ん…ふ」

刹那は、答えるつもりなんて無いらしい。
懸命にしゃぶり、僕を高ぶらせる。
何がしたいのかも解らない。

「ん、それ…なりに、頑張ってるじゃないか…」
「ぁふ、きもちぃ…?」
「まぁ、それなりには」

それなりなんて嘘。
はっきり言うと、かなりキている。
あの刹那が、僕を根嫌いしていた刹那が、僕を押し倒してそれをくわえている。

何時か、こうさせたいと思っていた。
鳴かせてやろうと思っていた。

「んっん…っ」

ぢゅる、じゅ…

吐息と一緒に聞こえる水音が、やけにいやらしく聞こえる。

「…っ、せ、つな…っ」
「んふ…?」
「もっと、舌を使って舐めて。裏側も先も形を確かめるように…」

髪を撫でて、頬にキスすれば刹那は小さく頷き、またフェラを始める。

じゅる、ぢゅぼ…ぢゅるる、

竿全体を舐め上げ、先端の窪みを舌先でこねる。
時折、ちゅ、ちゅ、と音をさせて吸われ、腰が揺れる。

「は、あ…てぃ、えりあ…っ」
「…なに?」

頬を撫でながら聞けば、普段では考えられないような笑みを見せる。

「いっぱい、のまして…?」
「…良いよ。その為には僕を感じさせて?」
「うん…♪」

頷くと、またしゃぶり始めた。
やるにつれて、上手くなっていく。

(流石に、クるな…)

刹那の舌が、僕のを舐めて…それだけでもイきそうなのに。

「ふ、ん…はむ、んっんっ」

奉仕する姿は今の僕には淫靡で。
ミッションに時間を費やしていた所為で、身体の休憩を暫くの間取っていなかった。
その所為か、身体は思っているより敏感になっていて。

「…っ」

ちょっとの刺激で、過激に反応してしまう。
…刹那が上手いのもあるんだろうが。

「刹那…イきそうだ…っ」
「ん、ふは、む…っらひてぇ…」
「…っ!!」

しゃぶりながら、話さないでくれ。

「んふ…っ、いっぱぁい…♪」

…イってしまった。
どうしたというものか、何時もと違う刹那に興奮しているのか、溜まっている所為なのか…早かった。

「ん…っおいし…♪」

刹那は、嬉しそうに僕の出した精液を飲んでいる。
…素面であれば、飲みそうもないのに。
この豹変振り、はやりさっきから香る酒の所為…?

「てぃえりあ…?」
「…刹那、ロックオンか誰かに、お酒飲まされた?」

刹那の身体を抱き寄せながら聞くと、しゅわしゅわ、と返って来た。

「しゅわしゅわ…?」
「ぅん…あまくてぇ…しゅわってしてぇ…てぃえりあのいろだったぁっ♪♪」

何処か嬉しそうだが、間違いなく酒を飲んだだろう。
香る匂いから、多分カシス系…。
…そういえば、ロックオンがアレルヤの誕生日祝いに色々買っていたな…。

「ジュースだと勘違いしたのか?」
「んー?アレルヤが飲んでて、美味しそうだったからぁ…一口もらったのぉ♪」

…たった、一口?

「それだけ?」
「んーん、ふたくち」

…刹那に飲酒はさせてはいけない…。
人格破壊が起きることが解った。
でも、このチャンスを逃すわけにはいかない。

「刹那、したい?」
「うん…?」
「[俺]と、したい…?」

髪を撫でて、顔を近付ければ、刹那は赤くなった。

「えっち、するの…?」
「刹那は、したくないのか…?」

腰を引き寄せて、服をめくって素肌に触れば、少し汗ばんだ肌。
指先を掠めるように撫でれば、反応を見せた。

「刹那、セックス…知ってる?」
「行為は、した事ない…」
「オナニーは?」
「っ!…たま、に、痛くなる、から…す、る…っ」


 
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