08/17の日記

23:27
担当エド
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「んー…今日はいい天気だ」

洗濯物を干してから少し伸びをしてそう呟く。
最近曇天か雨ばかりだったから晴れが待ち遠しかったんだよな。
洗濯物がなかなか乾かないし、ジメッとして蒸し暑いし。
だからこんなよく晴れた日には窓という窓を開けて空気の入れ替えと、溜まった洗濯物を一気に干して布団も干す!
朝から汗だくになるかもと苦笑しつつ中に入り窓を開け始めると寝室からラースがのそのそと起きてきた。

「ママ…おはよう…」
「おはよう、ラース」
「………うん………」
「…おい」

まったく…立ちながら寝る芸当をどこで覚えたのか…。
つか、器用すぎてある意味すげえよ。
やれやれと思いつつ、ラースの側まで行くと、ひょいっと抱き上げてソファに寝かしてタオルケットをかけてやる。
まだ朝の6時だから眠いのは当たり前かもな…。
ぽんっと頭に手を置いて少しだけ髪を梳いてやると寝ながら微笑んだ。
その姿に顔がつい綻んでしまう。
こういうところは本当にエンヴィーに似ているのだから親子だと実感する。
今日はエンヴィーよりも先に珍しく起きた。
いつもはエンヴィーが俺を起こしてくれるのに…。
また体調が悪いのかとも思って顔を覗き込んでみても別段苦しそうとか、顔が青いってわけでもなく…。
疲れてるのかもしれないと思ってそっと音を立てないように寝室を出て今に至っていたりする。
所々の窓を開けていると、隣に住んでいるリザさんが手を振ってくれた。

「おはよう、エドワード君。今日も暑いわね」
「おはようございます、リザさん。ほんとに暑いですよね」

たわいない会話をした後、寝室へ向かうとエンヴィーは変わらず寝息を立てて静かに眠っていた。

「…エンヴィー…?」

そっと呼び掛けてみるが反応はない。
余程深い眠りに入っているのか起きる気配はなかった。
少し考えてからカーテンを閉めたまま窓を開けておくことにした。

「こうすれば少しは涼しいしな」

カララッと窓を開けると、さぁっと涼しい風が入ってきた。

「……ん……?」
「あ、わりぃ…起こしちまったか?」
「……おチビ……さん…?」

まだ少し寝ぼけているのかボーっとしながら少しだけ目を開けたエンヴィーは眠そうにこちらを見た。

「…今何時……?」
「6時ちょっとすぎ」
「……ごめん…寝坊した……」
「いいって、もう少し寝るか?」

エンヴィーはふるふるとゆっくり首を振って軽く伸びをして欠伸をした。
それからベッド脇にいた俺の腕を引っ張るとギュッと抱きしめてきた。
朝っぱらからなんだよと思いつつ、嫌じゃない俺は相当おかしいのかもしれない。
それからはたと気づいたようにラースは?っと聞いてくるエンヴィーに苦笑しつつ、今ソファで寝てると伝えると、寝坊した代わりに朝食作るからとにっこり笑って抱きしめていた手を解いた。

「んー…さて、行こっかおチビさん」
「ああ」

差し出された手にそっと自分の手を重ねて寝室を後にしたのだった。

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