09/28の日記

23:23
担当エド
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それは突然だった。
俺は夕飯の支度をしようといそいそと用意していたら、ラースが異常に甘えてきた。
いつもなら「危ないからリビングに行ってテレビ見ててな」っと言えば素直にいうことを聞くのに、今日は違った。
側を離れてくれない…もとい、お腹に抱きついたまま離れなかったりする。

「ラース…どうしたんだ?」
「…ママぁ……」
「ラース?」

なんかさっきから異様にラースの体が熱い気がするのは気のせい…か?
顔もお腹にくっつけているので確認出来ないが、微かに赤くなってる??
まさか……。

「……なんかね…寒いの…。一人になりたくないの…ママと一緒がいい……」
「ラース、顔上げて?」
「ぅ…?」

目がうるんで頬が赤くて気だるげ状態。
この症状は…。

「うわ!ラース熱い!風邪引いたな?!」
「…ママぁ…寒いよぉ…」
「ちょっ!ラース!抱きついたら毛布持ってこれない!こらっ」

ぎゅうっと服を掴んで抱きついてくるラースにさすがの俺も押し退けることが出来ず、だからといってこのままにすることも出来ないので頭をそっと撫でると、「ベッド行こう、な?俺も側にいるから」っと語りかける。

「ママ…も…?じゃあ行く…」

すっと離れると、ふらふらしながら自室へと歩いていく。
ラースが倒れないように後ろから見守りながらラースの部屋に着くと、ベッドに横にさせる。

「うー…ママぁ…ママぁ…」
「大丈夫…ここにいるよ…」

不安なのか何度も俺を呼んでいるラースの頭をそっと撫でて落ち着かせる。
エンヴィーに引き続きラースまで風邪を引くとは…。
ちなみにエンヴィーは2日後に回復し、今はちゃんと会社に出社してたりする。
小さい頃はどうしても細菌に弱いからな…。
何度も頭を撫でながらラースが眠りにつくのを待つ。
やがて、呼吸は荒いながらも眠ったのを確認すると、氷枕と額にのっけるタオルと冷水の用意をする。
そして手際よく頭の下に氷枕を入れ、額にタオルを置くと幾分か楽になったのか少し呼吸が落ち着いたように思える。

「…マ…マ……」
「大丈夫…ラース…」

寝言で呼ぶ我が子の頭を撫でる。
明日は病院連れてかなきゃ……な…。

















カチャリっと扉が開く音が聞こえたような気がする。

「こんなとこで寝てたら風邪引いちゃうよ……」
「…ん…?…あれ?エンヴィー……?」
「ただいま、おチビさん」

肩に毛布を掛けられた暖かみで目が覚めた。
どうやら眠ってしまっていたらしい。
あ、いけない!
夕飯の用意してない!

「あ、ごめん…夕飯の用意してなくて…」
「ああ、それならさっき帰ってきて作りました。見に来たら眠ってたから毛布を掛けたら起きたけど」
「あ…りがとう…」
「うん、ラースの分はお粥さん作ったから起きたら食べさせよっか」
「ああ」

エンヴィーにぽんぽんっと頭を撫でられて微笑む。
なんだかんだ言って優しいな…エンヴィー。
いろいろごめんな…ありがとう。

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