□tired my sweet.
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本当にどうしようもない。
私も、君も。





-tired my sweet.-





「何か、やつれて見えるんですけど…」

週末。いつものようにやってきた火村は、何時にも増して疲弊しているようだった。

「時期が時期だからな。…授業以外は会議会議会議、だよ」

うんざりしたように言うと、火村はネクタイを引き抜きながらソファに身体を沈めた。
背もたれの上に頭を預け、あーとかうーとか唸っている。

「…座るとダメだな。動きたくなくなる」
「そう思うんは、それだけ君が疲れとるゆう証拠や。荷物は片したるから、大人しく座っとり」

ソファの脇に置かれた火村のコートとカバンを片付けに寝室へ向かう。
ドアのところからソファを振り返ると彼は先ほどの体制のまま、気だるそうに目を閉じて目頭の辺りを揉んでいた。よほど疲れているらしい。
火村がここまでくたくたなのは珍しかった。
リビングへ戻りながら、いつもは逆なのにと思い小さく笑うと、何笑ってんだよ、とソファからクッションが飛んできた。

「酷いなぁ、甲斐甲斐しく世話してる恋人に向かって」
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