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□くるみ様より
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「スペインー。腹減ったぞこのやろー。」
「んー、ちょっと待っとってな、ロマーノ。」
自分の元へ寄って来たロマーノにそう言って仕事を続ける。
……
…
「終わったでー、ロマーノ!!…ロマーノ?」
ふ、と時計を見ればもうロマーノが話し掛けて来てから既に2時間が経過していた。
「あー…怒らせてもうたかなぁ…お腹空かせてるんやろなー…」
自分のしてしまったことに反省しながら彼を探す。
「ロマーノ?」
彼の部屋を覗いてみるが居ない。
「どこ行ってしもたんやろ…困ったなぁ…」
隣にある自分の部屋のドアを何気なく開けると。
「……ここに居たん?」
「おせーぞスペインこのやろー。」
ベッドに突っ伏した彼のくぐもった声がして、ついつい笑ってしまった。
「!!なんで笑うんだよっ?!」
がばっと起き上がったロマーノが可笑しくて、更に笑ってしまう。
「ごめんなぁ、だってロマーノがかわええんやもん。」
そう言って頭を撫でれば赤くなって言う。
「…子供扱いすんな、ちくしょーこのやろー。」
「ごめんごめん、ほら、お腹空いてるんやろ?何が食べたい?」
宥めるように言ったらさらに赤くなって俯いた。
「…腹なんか減ってないんだぞ、ちくしょーこのやろー。」
「ぇ?だってさっき…」
「あれはお前が構ってくれないからっ///!!」
言われた言葉に一瞬きょとんとする。
そして笑顔で。
「あー、もうほんまかわええ!!!」
そう言って思いっ切り彼を抱きしめた。
「く…苦しいんだぞ、ちくしょーこのやろーっ!!」
ばたばた暴れる彼に構わず腕の力を強める。
「寂しい思いさせてごめんな…大好きやで、ロマーノ…」
そう耳元で囁くと腕の中の彼は抵抗を止めて
「俺もなんだぞ、ちくしょーこのやろー…」
と、顔を耳まで赤くして、小さく呟いた。
寂しがり屋な君に
(けど、なんで俺のベッドに居たん?)
(べ…別にそんなんどうでも良いだろこのやろー///)
(ほんま、かわええv)