他BL

□友は素敵に永遠に
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「……で、何の用事だ?」
「別に。 暇だったから来ただけだ」
「四天王さんも暇人ですねー」
「ジムリーダーさんも暇人ですねー」
「うるせぇバカ」
「バカとはなんだバカ」

ここで「バカっていう方がバカだ」とかなんとか返しても良かったがそれすら面倒だったので、早々に言葉遊びを切り上げて起き上がる。
ついでにオーバに頭突きが決まれば面白いとも思ったが、意外と反射神経が良いアイツは見事にそれを避けやがった。

「起きたついでに飯でも食いに行くか?」

そう言われて時計を見たら昼過ぎだった。
そういや朝飯食ってねーな。 自覚したら腹減って来た。

「お前の奢りだったら考えても良い」
「またかよ!」
「もしくは食後にポケモンバトルしてくれるんなら考えても良い」

暇で暇で死にそうなんだ。
熱い勝負をしたいのはお前も同じだろう?
そう表情で訴えかけてみたら通じたのか、オーバは満面の笑みを浮かべた。

「前者は却下だけど、後者だったら受けて立つぜ!」

それに対して俺も出来る限り笑って返す。
柄にも無くこういう奴が側に居てくれるのはありがたいなと思った。
今のが口に出ていない事を信じて、俺は長い事落ち着けていた腰を浮かす。
そして早く行こうぜなんて言っているオーバの背中を追った。


「あっ、ヤベッ。 財布忘れた」
「何で会計時までそれに気付かないんだよ!」


=END=

→あとがき


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