立海
□不当請求されて、夏
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※コメンタリー後、名古屋星徳戦前
「仁王くん、少し良いですか?」
「ん?何じゃ?」
「立て替えたつゆだく代を頂きたいのですが……」
「んなもん後で良いじゃろ」
「いえ、そのところはハッキリさせておかなければ」
「お堅いねぇー。んで、いくら?」
「八千九百二十円です」
「はっ!?」
「あぁスミマセン、漢数字は分かりにくいですね。8920円です」
「算数字にしたって誤魔化されんよ!牛丼がそんなに高額な訳ないじゃろーが!」
「値上がりしたのでは?」
「買えば買うほど高額になるゲームにありがちな理不尽値上がりがこの世に存在するんか」
「じゃあ消費税」
「消費税何%!?つか「じゃあ」って言ったなお前さん!」
「冗談ですよ。お代以外は私の懐に入る分です」
「余計タチ悪いわ。お前のお駄賃高額すぎるじゃろ」
「この紳士の私をたかがお使いの為に動かしたのです。当然でしょう」
「そのセリフじゃ紳士と呼べん」
「うるせぇ、下手に出てりゃ調子に乗りやがって」
「急に素になんな!てか今までので下手だったんか!?」
「当社比120%程度ですが」
「今までどれだけ高圧的だったかが見て取れる数値やのぅ……」
「そんな事はともかく、早く支払って欲しいのですが」
「払えるか、そんな詐欺的不当請求」
「詐欺師のアナタだけには決して言われたくないセリフですね」
「I am 業師」
「勝手にアニメの設定を持ってこないで下さいよ」
「プリッ」
「大体詐欺師に出戻りしましたよね」
「出戻りって……」