ポケモン小説

□素直な気持ちを君へ
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友達………



仲間………



うん、確かにどっちもその通りのはずだ。一緒に戦ってきたポケモン達と比べたって、いや、比べたりなんか出来ないくらい大事に思ってる。


でもそれを言うならハルカやヒカリだって大事な存在だ。旅の途中やリーグでバトルしただけの人達よりも、長い間一緒に旅をして苦難を共にしてきた彼女達の方が大切に感じることはある。

でも……何だろう?
確かにカスミもハルカもヒカリも大切な存在だ。

なのに、カスミは……何か違う。ハルカやヒカリに感じている大切さとは、どこか……


……決して悪い違いじゃないはずだけど……





「………おーい、サトシ、どうしたぁ?」

「!?たたたた、タケシ!?な、何!?」

タケシに急に声をかけられ、焦りからまたしても情けない答え方となった。

「何って、だからサトシはカスミのことをどうおm「あぁぁあぁ、も、もう何でもいいだろ!!」

カスミについて考え込んでたせいかさっき以上に恥ずかしくなった。一目散に自分のベッドへと飛び込む。

「お、おいサトシ!?」

「もう寝る!おやすみ!」


口調が少し乱暴になったが、しつこいタケシがきっと悪い!気にせず布団を被る。

「……おやすみ。」

タケシがそう言って部屋を出る。……やっぱり後で謝ろうかな……


「……ふふ、そうだったのか……」



タケシのやつ、笑ってる?どうしたんだ……?

まあいいか……寝よ……
















………眠れない………

結構な時間起きているのがわかる。時計の針こそ見えないが、電気も点いてないのに目が暗闇に慣れて、部屋の中の様子は大体わかるくらい。いつものように俺の布団の上で気持ちよさそうに寝てるピカチュウが、今ばかりは羨ましい、というか無性に憎たらしい。

俺自身カスミのことをどう思ってるか気になってるのか?まさか俺がこんな事で悩む日が来るとは……

何なんだよ、ちくしょう……


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