†追憶の欠片†
□●風君の勘違いな一日
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少女は少し慌てたような顔をしたが、すぐに、何かを思いついたように言った。
少女「!…そ、空…といいます」
風「空さん…ですか!助けていただいて本当にありがとう。お礼に…」
空「あ…私、そろそろ行かないと…」
風「え?あ…空さぁん…!!」
空が去った後、風は哀愁を漂わせながら去っていった。…当初の目的を忘れて。
そして、どうやら風に好かれてしまったらしい空は、今さっきまで、風がのぞいていた司達の家に入っていった。
中に入るなり、真っ直ぐに目的の場所へと向かう。そこには…
三人「おかえり☆」
いっそ清々しいほどの笑顔で迎えてくれる人達がいた…
空「…」
瑪瑙「?どうかしたの?」
空「…い、いいかげん…恥ずかしいんだが…」
瑪瑙「似合ってるよ?司」
華月「うん☆なんかどこかのお嬢様みたい☆」
そう…空の正体は、女装をさせられた司だったのだ。
華月「でも、司に行かせて正解だったネ〜☆」
雪那「…お前、俺よりも女っぽかったぞ…話し方。」
司「…」
瑪瑙「そういえばそうだね〜☆つか…今は空だっけ?」
華月「ねぇねぇ、どぉして空にしたの〜?」