†追憶の欠片†

□●○ 夏祭り
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パイオニア2ではこの季節盛んに祭りが開催されていた

何故なら祭りの日だけはここパイオニア2も甘いものが解禁になるからだ

そんな中ひときわ目立つ集団がいた…


依月「ねぇ華月…私、あれが食べたい!」

目をキラキラさせてキョロキョロとしているのは依月ー華月の双子の姉ーである

華月「依月、焦らなくても食べ物は沢山あるから大丈夫だよぉ」

瑪瑙「そうだよ依月、食べ物は逃げないよ(笑)」

依月「それもそうだね」

笑いあいながら歩いている三人の少女達ーお祭りなので着飾っているーの周りには沢山の男の子で出来た人だかりがあった。そしてその少し後ろには…

雪那「なぁ、司…」

司「…なんだ、雪那」

こちらにはやはり着飾られた二人の男の子が沢山の女の子に囲まれていた…


雪那「これじゃあ華月達に近づけないよな」

司「そうだな…ってか人が多すぎて疲れる…」

雪那「ほんと疲れる…」

二人はぐったりしながらも三人を見失わないように歩いて行った

風「ん?なんだあれ…(もぐもぐ)」

離れた場所からそのふたつの集団をみていた風は不思議に思って男がかたまっている方に近づいてみることにした

依月「ってかあなた達なんなの?暑苦しいんだけど、どいてくれない?(黒笑)」

久しぶりの実体で祭りを楽しみたい依月はイライラしていた

男達「はっはいぃ…」

男の子達は依月の黒い笑みによって離れて行った

その時ちょうど近くまで来ていた風は華月達に気付き声をかけた

風「あれ?華月さんに瑪瑙さんじゃないですか。何してるんですか〜…って華月さんが二人!?」

華月「もぅ風ったらそんな訳ないでしょ〜?」

華月はそんな風を笑ったが依月のことを知らない風にとっては華月が二人いると思っても仕方ないほど依月と華月は瓜二つだった…

依月「華月、瑪瑙、この人誰?」

瑪瑙「そっか依月は風君のこと知らないんだよね」

依月「うん」

華月「依月こっちは風だよ、施設に少しの間だけ来てたの。風こっちは依月だよ、私の双子のお姉ちゃんなの」

依月「風…でいいかな?よろしくね?」

風「////」

華月「風〜?」

依月がちょこんと首を傾げて言うと風は赤くなってぼ〜っとなった。華月が風の顔の前で手を振って名前を呼ぶとはっとなって返事をする

風「え、ぁ…はい、よろしくお願いします!」

依月「ふふっ…風って面白いね」




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