†追憶の欠片†
□●風君の勘違いな一日
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司にボロ負けしてしまってから五日ほどたった日。風は司達の家を偵察(覗き)にきていた。
風「ここから偵察できるな…司は、っと…あ、華月さ…」
ハンター「…お前さん、ここで何をしている?まさか空き巣か!?」
風「え!?…ち、ちが…」
ハンター「問答無用ォ!」
風「ギャーッ!!」
…本人は偵察に来ているらしいが、周りからみればただの変質者であった。
風「た、助けてくれぇ!!」
少女「…あの。その人、私の知り合いの人なのですが…」
静かな、だが凛とした声が辺りに響く。
今まさに捕まりそうになっていた風に、救世主が現れたのだった。
ハンター「?そ、そうなのかい?お嬢さん」
少女「え、えぇ…まぁ…」
ハンター「そうなのか!それならそうと早く言うんだ。まったく、もう紛らわしいことをするんじゃないぞ?次やったらとっつかまえるからな」
風「す、すみませんでした!!…はぁ…偵察にきてただけなのに、なんで…」
ぶつぶつ文句を言っている風に、戸惑いながらも少女は声をかけた。
少女「あの…もう変なことしちゃだめですよ…?」
風「あ、あの…君は…?」